新型BMW Z4デザイナー語る デザイン、こうなったワケ スープラは「無関係」
公開 : 2018.08.25 17:10
運動性能を追求 スポーティに
ルークは新型Z4のドライビングダイナミクスを追求したことについても触れた。「ホイールベースは若干短くなりましたが、運転席をやや前方に移動し、回転軸がドライバー後方になるようにしました。先代はボンネットが少々長すぎたでしょう。依然としてBMWのロードスターらしく長いボンネットを持ちますが、少しばかり短くなっています」
リアについては、ワイドなスタンスを実現したという。ワンピースの彫刻的なライトや複合的なリアスポイラーのほか、最上級のM40iには4本出しエグゾーストが備わる。
ルークは、Z4をデザインする上で最大のチャレンジはフロントだったという。
「それぞれのプロジェクトには特有の困難がありますが、フロントは衝突安全性の観点からしばしば問題となります。たとえば、われわれはキドニーグリルの位置を可能な限り下げましたが、この懸念がなければさらに低い位置に取りつけられたでしょう」
Z4はトヨタ・スープラとの共同開発で知られているが、ルークによればデザインチームは連絡を取り合っていないという。「スープラは独立したチームが取り組んでいます。Z4のデザインをする上で、トヨタのスタッフと話をしたことはありません」