初試乗 フォルクスワーゲン・アトラス・タンオーク・コンセプト 量産なるか?
公開 : 2018.08.29 10:40
オフィシャルでは1台限りのワンオフとされている、フォルクスワーゲン製のミドルサイズ・ピックアップトラックが、アトラス・タンオーク・コンセプト。しかし既に、このモデルセグメントでの競争力はかなり高そうな完成度を得ています。果たして、量産化されるのでしょうか?
もくじ
ー MQBプラットフォームの多彩性
ー 既に高い完成度を誇る
ー 量産化は現段階では未定
MQBプラットフォームの多彩性
あくまでも、フォルクスワーゲンのMQBプラットフォームの多彩性を示すためのクルマとして生まれ、ニューヨーク・モーターショーで発表されたのが、このアトラス・タンオーク・コンセプト。事実、Bセグメントに属するポロから、このピックアップトラックまで、幅広いモデル展開が可能なようだ。
さらに、このデュアルキャブ仕様のコンセプトカーは、北米でのマーケットでの存在感を高める目的も背負っているに違いない。ピックアップトラックの収益性は高まる一方なのだ。その反面、トヨタ・タコマやフォード・レンジャー、シボレー・コロラドなど、強豪相手に競争を繰り広げることも意味する。
もし量産される場合、強固なラダーフレームを備えるアマロックの上級ラインとして、追加されることになるはず。また、7人乗りSUVのアトラスやスポーティなアトラス・クロススポーツと並んで、3モデル展開されているアトラスのラインナップの1台に、加わることにもなる。
このアトラス・タンオークは、商用目的のクルマというよりも、多様なライフスタイルに応える目的の方が強い。エンジン展開は幅広く、2.0ℓ4気筒ガソリンターボ・エンジンとディーゼルターボ・エンジン、自然吸気の3.6ℓV6ガソリンエンジンから選択できることになっている。今回のコンセプトカーには、この279psと35.6kg-mを発生するV6エンジンが搭載されていた。
横置きされるエンジンは、通常のトルクコンバーターの8速ATを介して4輪を駆動。アクティブ・コントロール機能により、ローレンジとハイレンジを選択できる。