自動運転車に「眼」 目的は歩行者の安心 ジャガー・ランドローバー
公開 : 2018.08.30 10:40
大衆の信用を勝ち取るために
JLRの研究では、63%もの歩行者と自転車が公道を走行する自動運転車に対してより危険を感じていることがわかっている。
「車道に足を踏み入れる時には、近づいてくるクルマのドライバーに視線をやることが習慣になっているのです。将来さらに自動化が進んだ世界で、この習慣がどのようなものに代替されていくのかが重要なのです」
「われわれが知りたいのは、歩行者が自動車によって認知されていると知ることが有益なのか、つまり安心を与えられるのかということです」
クルマが人間の仕草やボディランゲージの要素をまねて歩行者からの親近感を得ることで、JLRは自動運転車に対する大衆の信用を得ようとしている。信用は自動運転技術が乗り越えなくてはならない大きな障害のひとつなのだ。
他メーカーも同様のコンセプトを発表
このタイプは他にも、車両の前面にテキストや「表情」を表示するパネルを設置することで、車両の認識状況に関してメッセージを表示するような研究などもある。これに関しては、他社も「emoji」パネルとしてコンセプトを打ち出している。
フォルクスワーゲンは以前コンセプトカーとして、セドリックという完全自動運転のポッドを発表している。これは同じように「眼」を持っていたものの、マンガチックな二次元の画像で、ダイレクトな「アイコンタクト」を取ることはできなかった。