フェラーリ250GTO 54億円超えの新記録 そのヒストリーは?

公開 : 2018.08.31 06:40  更新 : 2020.12.08 18:12

イタリアのレースで活躍

この250GTO(S/N:3413)は1962年に製作され、直後のタルガ・フローリオではスクーデリア・フェラーリのプラクティスカーとして使用したのち、イタリアのルアウディ・ガバルディに販売される。

ガバルディはコッパ・アウトゥーノ・モンツァと1963年のタルガ・フローリオでクラス優勝を果たし、ボローニャ・ラティコーサを始めとするヒルクライムで数多くの栄光を勝ち取っている。

その後ローマのオーナーを経て、1963年にナポリのコラード・フェルライーノが譲り受け、フェラーリにワイド&ローで戦闘力を高められるシリーズ2ボディへの換装を依頼する。新ボディを得たS/N:3413は1964年のタルガ・フローリオに挑み総合5位、GTクラスの優勝を勝ち取り、このあともイタリアのレースやヒルクライムで活躍した。

その後イギリスに渡り1968年まで実戦で活躍し、レースから引退後は何人かのコレクターの手に渡る。2000年に前オーナーであるアメリカのグレッグ・ウィッテンが入手し、アメリカのヒストリックカー・レースで250GTOを本気で楽しんでいた。

このS/N:3413はプライベーターが使用した250GTOだったため4840.5万ドル(54億2136万円)という落札額に留まったが、エースドライバーが乗ったスクーデリア・フェラーリのワークス250GTOであれば、さらに1000万ドル以上高い落札額になったことだろう。

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