VWゴルフRエステート・パフォーマンスパック 環境によって「R」で充分
公開 : 2018.09.03 10:20
「買い」か?
ドイツでなければ、標準のRで充分
ゴルフRエステートのクルマとしてのまとまり、パッケージは高く評価できる。速く、洗練性も高く、スコダ・オクタビアと同程度のラゲッジスペースを備えていながら、走りも楽しめる。つまり、万人向けの素晴らしいグランドツアラーだといえるだろう。しかも、12.3インチのディスプレイがインストゥルメントパネルに収まり、鮮明なデジタルメーターが現代的な雰囲気を高めている。
その一方で、長く伸びるアウトバーンを頻繁に走行するドイツのドライバーにとっては、パフォーマンスパックは選択する意義のあるオプションかもしれないが、道路環境の異なる英国在住のドライバーの場合、必ずしも必要とはいえなさそうだ。
確かに性能が向上したブレーキは歓迎できる。反面、一般道では持て余してしまうだろう。19インチのホイールも、荒れた路面では繊細な足さばきを邪魔している印象がある。ハッチバック・ボディなら、妥協することもできるとは思うが、大きなラゲッジスペースを持ったエステートの場合、対価として疑問が残ってしまう。特にパッケージの価格を聞いてしまうと、標準のRのままで良い、と感じてしまうのだった。
フォルクスワーゲン・ゴルフRエステート(ヴァリアント)・パフォーマンスパックのスペック
価格 | 3万8425ポンド(541万円) |
全長×全幅×全高 | 4595×1800×1465mm |
最高速度 | 270km/h |
0-100km/h加速 | 4.8秒 |
燃費 | 13.8km/ℓ |
CO2排出量 | 164g/km |
乾燥重量 | 1593kg |
パワートレイン | 直列4気筒1984ccターボ |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力 | 310ps/5500-6500rpm |
最大トルク | 38.6kg-m/2000-5400rpm |
ギアボックス | 7速デュアルクラッチ・オートマティック |