国内試乗 新型ベントレー・コンチネンタルGT 歴代最高の完成度
公開 : 2018.09.01 18:40 更新 : 2018.09.03 16:26
よりスポーティになった
実際に3代目の走りは目をみはるものがある。今回も四輪が駆動されるが、トルク配分は先代の40:60から、0:100に変更された。W12気筒エンジンは590psから今回は635psへとパワーアップ。最大トルクも73.4kg-mから91.8kg-mへと増大している。
いっぽうでエンジンは直噴とポートインジェクションが組み合わされ、3000rpm以下あるいは30.6kg-mという低回転や、やや負荷が低い時には12気筒に気筒休止システムが働き、6気筒となって燃費効率を向上させる。
観た目の印象もワイドで低くなっているように感じられる。実際は「数値的にほとんど変わっていない」(広報担当者)そうなので、グリルの造型やフェンダーの張り出しなど、スタイリングの妙でそういう印象を作り出しているのだろう。
よりスポーティになったという外観の印象は、走りだした瞬間にまさに期待どおりだったと知れるのだ。なにより感心するのは、地面に吸いつくように走る操縦安定性だ。
アクセルペダルと12気筒エンジンが直接くっついたような、ダイレクトな加速感と、背中がシートに張り付いてしまったようなトルク感に加え、ステアリングホイールを切ったときの車体の動きは俊敏だ。車体のロールをほとんど感じさせないで小さなコーナーが連続する道でも気持ちよくこなしていける。