フォルクスワーゲン R部門が新型車開発に関与へ 売り上げ増受け
公開 : 2018.09.03 20:10
フォルクスワーゲンは「R」モデルの成功を受け、Rディビジョンを新型車開発の初期から関与させる方針を示しました。電動モデルである「I.D.」シリーズにもR仕様を設定すべく、パフォーマンスEV特有の問題点を探っているとのことです。
「R」の設定を見据えた開発を
フォルクスワーゲンは「R」モデルの成功から、今後はR部門を車両開発の初期段階から介入させる方針を示した。
ピーターバラで開かれたフォルクスワーゲン「R」車の20万台目の納車式において、R部門ボスのジョスト・キャピトはAUTOCARの取材に応えた。彼によれば、フォルクスワーゲン幹部は新モデルの開発へのR部門の関与を強めるよう望んでいるとのことだ。
「Rは非常に大きな成功を収めています。ゴルフRだけでも10万台近くの販売実績を持ちます。開発初期段階からRバージョンの設定を見据える必要があるでしょう」と彼はいう。「独立して開発を進める場合よりもRモデルを速くオールラウンダーに仕上げることが容易になります」
R部門は2003年に初めてのモデルであるR32をゴルフIVに設定して以来高いブランド価値を提供している。しかし、キャピトはR部門をセアトのクプラのように独立させるべきではないと考えている。彼はRモデルについて、「ベースモデルの強みを生かして開発されたフォルクスワーゲン車」であり、全く独立したモデルではないと説明している。
「パフォーマンスとデザインの両方を向上させるのがわれわれの仕事です」と彼はいう。この方針は「I.D.」の名称で知られる電動モデルにも適用されている。キャピトによれば、Rのエンジニア陣がI.D.プロジェクトにも参加し、パフォーマンスEV開発特有の挑戦を確認しているという。