新型メルセデス-AMG Gクラス G63 英国試乗 世界観そのまま、マナー向上

公開 : 2018.09.04 10:10  更新 : 2018.09.05 09:46


どんな感じ?

成り立ちはコンベンショナル

40年にも及ぶゲレンデヴァーゲンの歴史の中で、最大のモデルチェンジを受けたにも関わらず、コンベンショナルなラダーフレーム・シャシーにリジッド・リアアスクルを備えている。悪路の走破性を裏付ける最低地上高では、トヨタランドクルーザーを凌ぐ。SUVとして正攻法の設計でもある反面、いささかその文法は古いものにも感じられてしまう。

もちろん、その文法では、ガソリンエンジンは不可欠。585psと86.5kg-mを発生する、AMG製の4ℓV8ツインターボエンジンが搭載される。

新しいGクラスのボディサイズは、旧型と比較して全長が4873mm、全幅が1984mm、全高が1966mmと、3サイズともに大きくなっている。軽量で高剛性になった合金製のボディを、独立したラダーフレーム・シャシーが支えている。

フロントサスペンションは、リジッドアスクル式からダブルウィッシュボーン式に変更。油圧式だったパワーステアリングは、電動式のラックアンドピニオン式になった。サスペンションは標準でスチールのコイルサスペンション。最低地上高は241mmで、最大渡河性能は700mmを誇る。

トランスミッションは一般的なトルクコンバーター式ながら9速ATに多段化され、険しいオフロードに対応するべく、リダクションギアによるローレンジ・モードが備わる。さらに、前後、センターそれぞれロック機能付きのディファレンシャルギアも装備。これで大幅に軽量化していれば良いのだが、これだけ高機能でラグジュアリーなSUVだから、そうはいかない。

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