ホンダ F1エンジン供給の苦悩 トロ・ロッソとの現状、レッドブルとの勝算は

公開 : 2018.09.09 10:10

マクラーレンとの再連携

隣はレッドブル・エナジー・ステーションの応接ユニットで、レースでの移動に運搬トラックが32台必要になるほど巨大なユニットだ。グランプリごとに3日を過ごすチームに食事を供する独自のケータリングユニットも付属している。

このような違いにもかかわらず、このふたつの応接ユニットを使う連中は、今や一緒なのだ。3年間紆余曲折の続いたマクラーレンとの難しい関係がみっともない終わり方をした後、今年ホンダはレッドブルのジュニアチームであるトロ・ロッソにパワーユニットを供給している。今後はレッドブルの一軍もホンダのエンジンを使う予定だ。

2015年、マクラーレンとホンダの関係は、1988年から92年まで続いた前回の連携の記憶が呼び起こす大きな期待の中で始まった。前回の連携ではドライバー世界チャンピオン4回、コンストラクターズ世界チャンピオン4回を獲得したのだ。

両者の再連携は大きな話題になったので、多くの人は前回のホンダ・ワークスチームの姿を見過ごした。彼らは2008年の末に惨憺たる成績を残してフォーミュラ1から尻尾を巻いて撤退したのだ。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事