新型フォード・フォーカス 英国有数のドライブルートを1000kmドライブ
公開 : 2018.09.22 06:10
同型車との遭遇
またダンピングも別格といえるほどすばらしく、路面の起伏で暴れようとするボディの重さを手なづけるうまさには舌を巻く。丘を下りきろうかというときになって、パッドの焦げる臭いがはっきりと車内にたちこめてきたが、ブレーキの効き自体は変わらず良好だ。
フォードのトーションビーム式リアサスペンションは、巡航時の洗練性は別として、ほかのメーカーがマルチリンクでやっと到達できるレベルのさらに上をいく出来だと結論づけたい。
モーターウェイにもどったわれわれに、思いがけない出会いが待ちうけていた。カメラマンのオルグン・コーダルのするどい目が、こちらへむかってくるおなじ新型フォーカスらしきクルマをとらえたのだ。販売がはじまってまだ何週間もたっていないというのに、なんたる偶然だろう。
プレストンまで来ると、流れは悪くなってきた。そこかしこで道路工事をやっていて、M56号線へそれるまで断続的な渋滞が続いた。まあ、レーダー・クルーズコントロール(ギアを変えても制御はつづく)を試すのにもってこいの状況だし、精細なタッチパネルで操作するシンク3というインフォテインメント装置をいろいろいじくり回すにも都合がいい。