ダイソンは本当にクルマを作るのか EV研究施設公開 独占取材
公開 : 2018.09.08 16:10
ダイソンが推し進める自動車開発プロジェクトはウィルトシャー州の空軍跡地で行われています。今回その研究開発施設が公開されました。同社は現在EV3車種の投入を計画しており、まずはプレミアムモデルが最初にデビューを飾るとのことです。
もくじ
ー 研究開発施設に巨額の投資 空軍跡地を改修
ー 家電大手が自動車産業に参入
ー 3車種を計画 まずは少量生産のプレミアムモデルを
ー 革新的なバッテリーを搭載
ー プレミアムセグメントを目指す
ー 大気汚染の軽減が目的
研究開発施設に巨額の投資 空軍跡地を改修
ダイソンの公道車プロジェクトは順調に量産段階に近づいており、今回はイギリス、ウィルトシャー州ヒュラヴィントン空軍跡地に確保された試験場が公開された。これにはテストトラックや高速道路を模した路面、高速試験用の直線道路やオフロードコースも含まれている。
ダイソンはさまざまな種類のEVの発売を計画しており、われわれはすでに3モデルの存在を把握している。ほぼ確実にSUVが登場するのはもちろん、フラッグシップとなるハイエンドモデルもすでに話題に上がっている。スポーツモデルはラインナップに含まれていないが、モデルによっては最高速は160km/h以上になるという。
ヒュラヴィントンの格納庫の修復にはすでに8500万ポンド(122億円)が投資されている。最終的なダイソンの投資額は2億ポンド(288億円)に上る見込みで、さらに施設の建設と運営に5億5000万ポンド(793億円)が投資される。オフロードや農道を模したコースでハンドリングの試験が行われているほか、低ミュー路や160km/h以上の高速試験コースでの試験も行われている。
ダイソンCEOのジム・ローワンは次のように語る。「ダイソンの自動車開発チームはヒュラヴィントン空軍跡で、最先端の施設を用いて開発を進めており、投じられる資金は総額5億5000万ポンド(793億円)に上る見込みです。ここはすぐに世界クラスの自動車研究キャンパスとなり、英国にとっても高度なスキルを要求される職が増えていくことでしょう」