ダイソンは本当にクルマを作るのか EV研究施設公開 独占取材
公開 : 2018.09.08 16:10
革新的なバッテリーを搭載
ダイソンは全固体電池技術の使用を目指している。従来のリチウムイオン電池よりも高密度なセルを用いて、より高速でより多く蓄電できる技術で、ふたつ目のモデルの登場と合わせて2020年ごろまでに市場に投入する可能性が高い。
これが実現すれば、ダイソンは全固体電池の実用化で業界の最先端に躍り出ることになる。既存のメーカーでは、トヨタがもっとも実用化を明言しており、2020年以降に導入を予定していた。BMWも開発は順調だと発表し、ポルシェも全固体電池は将来の生産計画に含まれているという。
バッテリーを専門とするアン・マリー・サストリーが2017年末に会社を去って以来、ダイソンの全固体電池開発は滞っているように見える。この際、ダイソンはAUTOCARに対し、「個人的な事情に言及することはしない」と述べた。
ダイソンは人工知能やロボット、機械学習といった多くの先端デジタル技術への投資も進めている。公式には自動車産業との連携は発表されていないものの、今後ダイソンがこれらを自動運転技術へと統合していくことは明らかで、初期に発売されるモデルにも組み込まれていくはずだ。