豪雨の影響で、7月はマイナスのマツダ 8月の成績は? 「2018年8月に売れた日本車」
2018.09.07
国産メーカー新車販売について、恒例のクイズです! 西日本豪雨の影響で、7月の登録車販売が前年比マイナスだった「マツダ」。8月の成績は? 販売台数ランキングをレポートします。
Q:西日本豪雨の影響で、7月の登録車販売が前年比14.5%減(1万2107台)と落ち込んだマツダ。8月の販売成績は回復したか?
A:登録車の前年同月比が概況で11.1%増(1万1863台)とプラスに転じる。
懸命の操業回復やグループ在庫の最大限の活用などが奏功した。
8月の新車販売 2カ月連続の前年実績超え
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2018年8月の全体での国内新車販売台数は、前年同月比2.5%増の36万4210台と2カ月連続での前年実績超えとなった。
カテゴリー別では、
・登録車:同0.2%減の23万3358台(2カ月ぶりのマイナス)
・軽自動車:同7.7%増の13万852台(2カ月連続のプラス)
を記録した。
市場動向について業界団体の関係者は、「8月の新車販売は、軽自動車が好調に推移したこともあって2カ月連続でのプラスを成し遂げた。登録車については、乗用車が新型車効果などで前年同月比2.1%増となったものの、商用車の落ち込みをカバーしきれずに全体として微減。一方で軽自動車は乗用車と商用車ともに好セールスを記録し、高水準のプラスを達成した」と分析。
「登録車のブランド別では、新型クラウンや新型カローラ・スポーツを発売したトヨタ自動車が前年同月比0.6%増(10万5012台)と2カ月連続での前年超えを記録。さらに、eパワー・モデルの販売が堅調な日産自動車が同7.7%増(2万9995台)、新車攻勢をかけるスズキが同21.1%増(8611台)、三菱自動車が同38.0%増(3278台)、レクサスが同21.3%増(3019台)、ダイハツが同17.7%増(2684台)と好成績を記録した」
「また、前月は西日本豪雨の影響で前年割れとなったマツダは、懸命の操業回復やグループ在庫の最大限の活用などによって同11.1%増(1万1863台)とプラスに転じる。一方、燃費および排出ガスのデータ書き換えなどが影響してブランドイメージの悪化が長引くスバルは同16.0%減(8491台)と苦戦が続いた。軽自動車のブランド別では、新型ジムニーを投入したスズキが速報値で前年同月比11.2%増(4万1183台)を記録し、3カ月ぶりのシェアトップにつく。また、新型N-VANを発売したホンダは、同30.4%の大幅増(2万4306台)を成し遂げた」と解説する。
今後の見通しについては、「話題の新型車が相次いで月販目標台数を大きく上回る受注を記録しており、乗用車を中心に今後も好成績が続く可能性は高い。8月9日に公表されたスズキとマツダの検査データ不正問題も、販売にはそれほど影響なく済みそうだ。一方、販売台数の前年割れが続いているスバルは、新中期経営ビジョン “STEP” の策定および実施や新型フォレスターの発売などで出直しを図っている。これらがどれくらい効果を上げるかは、今後の注目ポイントになるだろう」と予測した。