初試乗 日産GT-R50 by イタルデザイン 1億円超の価格に見合うか
公開 : 2018.09.07 11:10
カリフォルニアの公道へ繰り出す
公道で値段のつけられないようなコンセプトカーを運転するのは、本当に恐ろしい。そしてホテル出るときに、クラッチを鳴らし、フロントスポイラーをこするという所業をなしてしまい、その恐ろしさを痛感することとなった。
その後、ありがたいことに、コミュニケーションマネージャーのニールがこの所業をしでかしたのはわたしたちが初めてでないことを教えてくれたため、ある程度安心してカリフォルニアのアゴウラヒルズに向かうことができた。
このクルマの重々しい感覚は標準モデルに類するもので、視界は当然二の次だ。しかし驚くべきことに、標準モデルよりも視界が良く、そのおかげか、アメリカンマッスルカーのような体躯にもかかわらず、特に大きいと感じることはなかった。全長は4.7m以下であることも効いているのだろう。
ニールは、われわれが運転している間、このクルマがどうやって誕生したかを語り続けた。イタルデザインの担当者は日産と2017年のジュネーブ・モーターショーで言葉を交わし、ついにはGT-Rと、1968年のビッザリーニ・マンタに始まるイタルデザイン設立を記念するというアイデアが出来上がっていったそうだ。