実車 メルセデス-AMG 53シリーズ E53/CLS53が日本上陸 写真60枚

公開 : 2018.09.07 18:10

直6ターボ+ISG どんなシステム?

このM256エンジンは先に登場したS450に搭載されたものと同型だが、AMG 53シリーズでは大型のターボチャージャーを組み合わせ、最高出力は68psアップした435ps、最大トルクも51.0kg-mから53.0kg-mへと高められた。

一方最高出力401psのE43と較べると34psアップし、最大トルクは数値こそ変わらないが発生回転数が5000rpmから1800〜5800rpmと幅広いレンジで発生する。

このM256型直6エンジンは、これまでエンジンの回転を動力源としていたエアコンディショナーやウォーターポンプなどを電動化することにより、エンジン前部をコンパクト化することを実現。またターボの充填効果が低い低回転域は、電動式スーパーチャージャーが受け持つことにより、全域でターボラグのない力強い加速を実現している。

ISGとは

あらためてAMG 53シリーズに採用されているISG (インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を簡単に説明しよう。エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力16kW/21ps、最大トルク25.5kg-mを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターモーターの機能も兼ねるもの。画期的な48V電装システムとの組み合わせにより、力強いパワーアシストと高効率なエネルギー回生を実現するシステムだ。

ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオン・バッテリーに充電され、エンジンが低回転時には動力補助として使用される。このモーターは変速時にエンジンが理想回転数に達するまでのアシストも行い、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現している。
 

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事