お手頃ベストドライバーズカー選手権2018 2ndステージ ことしの覇者決定
公開 : 2018.09.09 07:40 更新 : 2021.03.05 21:37
滑らかさが魅力 i30 N
今回のお手頃ドライバーズカー選手権では、慎重かつ謙虚な自分なりの方法をもつ1台のクルマが、その成熟した控えめさともいえるキャラクターによって、徐々にテスター全員の心を掴み始めていた。
われわれ全員が、より引き締められたパフォーマンスパック・モデルよりも、この低出力バージョンのヒュンダイi30 Nを気に入っていた。
公道でのこのクルマは高級でしなやかな乗り心地をみせることで、よりパワフルなモデルを打ち負かし、路面不整に出会っても、決勝戦に残った4台のなかで最高のダンピング能力を発揮した。さらにステアリングフィールもより自然で魅力的で、LSDを持たないにもかかわらず、ひどい不整路面でも滑らかさを失わない。
i30 Nはサーキットでも素晴らしく、ドライバーの求めに応じてどんな運転にも応えてみせる。このクルマのボディには快適性まで備わっているのだ。「このクルマは残りの3台とはまったく違う」というのはレーンだ。
「より大きくて重い、まるでGTのようなフィールだ。他のホットハッチでは不可能と思えるやり方で、進行方向を変えてみせる」
ソーンダースもこの意見に賛成している。「パフォーマンスパック・モデルよりもはるかに素晴らしい。ブリトンの高速コーナーにこのクルマ以上の自信をもって飛び込めるモデルなどほとんどない。それでも、もう少しトップエンドでのパワーがあればと思う」