お手頃ベストドライバーズカー選手権2018 2ndステージ ことしの覇者決定
公開 : 2018.09.09 07:40 更新 : 2021.03.05 21:37
番外編1:ラップタイム&費用対効果
この選手権ではラップタイムがすべてではないということは、以前モーガン・3ホイーラーやトヨタGT 86(日本名:86)が示した通りであり、ドライビングの楽しさというのは、しばしばタイムとは関係がない。
それでも、ラップタイムを考慮に入れると、メガーヌが順位を上げることになる。このルノーはサーキットで速く走るには何が必要かを明確に表している。つまり、強力なパフォーマンス、強烈なグリップと、サーキット向けモデルであることだ。
残り3台のラップタイムはそれぞれ接近しているが、フィエスタSTが僅差で最下位だ。それでも、安価にタイムを求めるのであれば、このクルマ以外の選択肢はないだろう。
BBR MX-5が履くミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2は、213psにパワーを引き上げられたこのクルマを助け、グリップの低いタイヤでは達成できなかっただろうタイムに貢献した。対照的に、ヤリスのタイムは、このお手頃パフォーマンスカーに能力不足のタイヤがもたらす影響を示して見せた。
それでも、最大の費用対効果を決めるのはラップタイムではないとすれば、馬力あたりのコストでも比べてみよう。最も費用対効果が高いのはヒュンダイi30 Nの101ポンド(1万4463円)/bhpであり、僅差でルノー・メガーヌR.S. 280の105ポンド(1万5036円)/bhpが続く。最も馬力あたりコストが高い1台は132ポンド(1万8902円)/bhpだったが、そのモデルとはご想像のとおりトヨタ・ヤリスGRMNだ。
ラップタイム順位/馬力あたりコスト
ルノー・メガーヌR.S. 280カップ:1分15秒0 105ポンド/bhp
BBR MX-5 1.5ターボ:1分16秒4 114ポンド/bhp
ヒュンダイi30 N:1分16秒5 101ポンド/bhp
フォード・フィエスタ ST:1分16秒6 109ポンド/bhp
トヨタ・ヤリスGRMN:1分18秒7 132ポンド/bhp
ミニ・クーパーS :1分19秒8 109ポンド/bhp
スズキ・スイフト・スポーツ:1分19秒9 130ポンド/bhp
フォルクスワーゲン・アップGTI:1分23秒5 124ポンド/bhp