試乗 ジャガーIペース 400psのEV デザイナーと巡る530kmの旅

公開 : 2018.09.11 11:50  更新 : 2019.04.19 19:24


番外編 デザイナー、イアン・カラムが手がけたジャガー

ジャガーXKR(2007年)

スポーツカー、XKの第2世代で、2005年のフランクフルト・モーターショーで発表された。カラムが手がけた初めてのジャガー。スタイリングの方向性に関して、経営陣の優柔不断さが、リリースを遅らせた。フロントの楕円形のエアインテークは、Eタイプを連想させる。2014年にFタイプに置き換わった。

ジャガーXF(2008年)

C-XFというコンセプトカーがデザインのオリジナル。一気に2世代ほどの進化を感じさせる、新しいデザインを提示した。ジャガーの創業者でもあるウィリアム・ライオンズが手がけた、1968年のXJに似た3Dグリルを含んだデザインは議論を巻き起こしたが、優れた普遍性で受け入れられることになる。

ジャガーXJ(2009年)

BMW 7シリーズメルセデス・ベンツSクラスと対抗する、ジャガー製リムジンで、XJをワンランク上の高級車へと引き上げた。XFとのスタイリングのつながりは明確だが、大きく四角いグリルと、縦に長く弧を描いたテールライトが、フラッグシップ・サルーンとしての風格を漂わせる。

ジャガーC-X75(2010年/パリモーターショー)

70万ポンド(1億円)以上の先鋭的なツーシーターモデル。2基のガスタービンがレンジエクステンダーとして機能し、各輪に搭載されたモーターへ電力を供給する。限定生産を計画していたが、実現しなかった。わずかに生産された公道走行が可能なモデルには、2基の電気モーターと、電力を生み出す1.6ℓツインチャージャー・エンジンを搭載していた。

ジャガーFペース(2016年)

ジャガーがSUV人気に加わるかどうかの試金石。好調な販売台数が、SUVへの本格参入を決定づけた。カラムによれば、現在のデザイン言語を背の高く大きなSUVに展開していくのは難しく、スタイリングには新しい試みが施されている。しかし、マーケットの反応は、その後のEペースも含めて、非常に好意的なようだ。

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