日本車はいかにアメリカの高級車市場を席巻したか レクサス編
公開 : 2018.09.16 07:40
LFA降誕(2009年)
レクサスは、ドイツ勢に肩を並べる高級車づくりのノウハウを手にしたものの、パフォーマンスモデルではいまだに遅れを取っていた。その名は快適さや信頼性の代名詞であるとともに、退屈さを想起させるものでもあったのだ。そこで、妥協なきスポーティさを示すべく計画されたのがLFAだ。
エンジニアたちは採算度外視で、全くの白紙から開発をスタートさせ、カーボンシャシーにヤマハと共同開発した560psのV10ユニットを搭載。既存車種と主要コンポーネンツを共用しなかったことは驚きに値する。500台限定とされ、2年ほどで生産を終了した。プロジェクトに費やしたトータルコストは、明らかにされていない。