日本車はいかにアメリカの高級車市場を席巻したか インフィニティ編〜将来

公開 : 2018.09.17 07:40  更新 : 2018.09.17 15:04

あまりにも違ったQとM(1989年)

Q45は画期的で、オーバースペックともいえる高級車だった。3代目の日産プレジデントと主要コンポーネンツを共有し、グリルレスのスムースなマスクには、インフィニティバッジを唐草模様で飾った七宝焼きエンブレムが埋め込まれた。北米仕様には四輪操舵のスーパーHICAS装着車も設定され、のちにアクティブサスペンション仕様車も追加された。

いっぽうのM30は、1986年から日本で販売されていた2代目レパード、その88年にマイナーチェンジされた後期型がベースで、Q45ほどのプレステージ性を発揮することはなかった。これは、M30が員数稼ぎに用意された急場凌ぎのモデルだったから。90年代初頭に新型車投入が始まるまで、Q 45以外のラインナップがありさえすればよかったのだ。

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