メルセデス・ベンツSクラス 直6の新ディーゼル「OM656」搭載、S400d発売
2018.09.10
EGR、カムトロニック採用 価格は?
また、ピエゾインジェクターを使用したコモンレール・ダイレクトインジェクション・システムは、最大圧力2500barまでアップ。冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載しており、燃焼の最適化を図り、後処理を行う前の段階でNOxを低減することが可能になった。
さらに排気側にのみ可変バルブリフトシステム「カムトロニック」を採用しており、冷間時の吸気工程中に、排気の一部を燃焼室に戻すことができる。これにより、燃焼室内の温度を上昇させることで、排出ガス浄化システムを効率的な温度まで早期に暖め、排出ガスの浄化に寄与する。
浄化システムは、エンジンに近接し搭載。排出ガスの低温下による浄化効率の低下を防ぐことが可能になった。ターボチャージャーから出た排出ガスは、まず酸化触媒へ送られた後、アドブルーを添加。下流のsDPF(選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行った後、最終的にSCR触媒でさらに窒素酸化物の処理を行うという流れだ。
S400dの価格は、下記の通り。なお、納車は本年10月頃を予定。S400dおよび同ロングは、11月頃の見込み。
・S400d(右、3.0ℓ直6ディーゼルターボ):1116万円
・S400d 4マティック(左、3.0ℓ直6ディーゼルターボ):1160万円
・S400dロング(右、3.0ℓ直6ディーゼルターボ):1461万円
・S400d 4マティック・ロング(左、3.0ℓ直6ディーゼルターボ):1505万円