フィアット500X 2018年モデルに試乗 フェイスリフトで商品力は高まった?
公開 : 2018.09.13 11:40 更新 : 2018.09.13 11:43
MTの3気筒モデルがオススメ
500Xは運転しても大方同じような印象だ。4気筒エンジンは市街地のスタートアンドストップでも十分なパワーを持っているが、回転数が上がると少々ノイズが大きく、6速オートマもだらしない。
3気筒エンジンの方が好ましい仕上がりで、今回の試乗の多くをこちらに乗って過ごした。1気筒分少なくなっているものの、この1.0ℓエンジンの方が1.3ℓよりもずっと洗練されており、パワーの低下も大きな問題とはならない。
2200rpmからは力強く車体を引っ張ってくれるし、マニュアルと組み合わされることもあって1.3ℓモデルよりもかなり扱いやすくなっている。文句をつけるとしたら、大変感触の良いシフトではあるが、シフターが少々大きすぎることだろうか。
スロットルを奥まで踏み込めば、大きなエンジンサウンドが車内にも入ってくる。トップエンドに達する頃には息切れしたようになっているが、その時のサウンドも1.3ℓのように耳障りで煩わしいものではない。
ただし、高速道路を巡航すると回転数は3500rpmといったところで、この時は聞いていてかなり疲れる。風切り音と関係があると思われる。
乗り心地はやや硬く、特に低速で荒れた道路を走っていると、ストロークが短くシャープに感じるし、時にはある程度の衝撃もある。
一方で、この硬さがコーナーでの素晴らしいボディコントロールにつながっているのは間違いない。伝わってくる情報量は少ないものの、ステアリングは程よい重さとダイレクト感を持っており、これもコーナーの気持ち良さにつながっているのだろう。