フェラーリ・レーシング・ディズ 第2日目

2012.03.18

フェラーリ・チャレンジ・アジア・パシフィック・シリーズ第1戦

2012年のフェラーリ・チャレンジ・アジア・パシフィック・シリーズが開幕した。今回のフェラーリ・レーシング・ディズでは第1戦と、第2戦の2レースが行われた。土曜日にそれぞれの予選が行われ、ポールポジションは林 久盛選手が勝ち取った。

日曜日に行われた決勝のレース-1では、スタート直後に雨が降り出し、赤旗中断されタイヤをスリックからレインに履き換えて再スタートすることになった。

ローリング後再スタートが切られるとポールの林選手はトップのまま1コーナーに飛び込み、2位のイタリア・シリーズ・チャンピオンのフィリッペ・プレッテ選手を引き離しにかかる。一方3位以下は大混戦となり激しいバトルが繰り広げられていた。またこのレースには1999年にスクーデリア・フェラーリからF1に参戦したミカ・サロ選手が特別参加し、最後尾からどこまで追い上げるかが注目された。

トップ2台が逃げ切る中、サロ選手は着実にポジションアップを果たし、6周目には3位まで浮上。一方1位の林選手と2位のプレッテ選手の差が詰まり始めた10周目、アクシデントにより赤旗が出され、レースはここで終了。トロフェオ・ピレリ・クラスは林選手が開幕戦を制し、石川選手が3位(サロ選手は章典外のため)、寺島選手が6位となった。一方コッパ・シェル・クラスでは恩田選手が5位となった。
 

Ferrari Challenge Trofeo Pirelli Asia Pasific 2012
Ferrari Rading Days Suzuka 2012 Race 1

1 32 Hisamori Hayashi Pirelli 9 21’33.428
2 87 Philippe Prette Pirelli 9 21’35.055
3 458 Mika Salo Guest 9 21’47.118
4 33 Motoaki Ishikawa Pirelli 9 21’58.745
5 83 Pasin Lathouras Pirelli 9 21’59.169
6 77 Steve Wyatt Pirelli 9 22’00.008
7 31 Shigeru Terashima Pirelli 9 22’00.343
8 110 Eric Cheung Shell 9 22’04.423
9 18 Alain Li Pirelli 9 22’07.381
10 112 Alex Au Shell 9 22’10.119
11 39 Noriki Kawasaki Pirelli 9 22’14.876
12 188 Gregory Teo Shell 9 22’15.638
13 107 Tack Sung Kim Shell 9 22’16.521
14 126 Francis Hideki Onda Shell 9 22’33.764
15 144 Jie Shi Shell 9 22’46.440
16 117 Wel Xu Shell 9 22’58.219
17 136 Jack Lo Shell 9 23’11.227
18 108 Clifford Chen Shell 9 23’16.313
19 127 Andrew Luk Shell 9 23’17.480
20 180 Joseph Chan Shell 9 23’31.061
21 66 Jacky Yeung Pirelli 9 23’39.008
22 171 David Tjiptobiantoro Shell 8 22’24.680
23 169 Febrice de Murat Shell 8 22’49.337
24 73 Hisao Shigeta Pirelli 5 12’11.137
25 156 Xin Jiang Shell 5 12’32.630
26 98 Philip Ma Pirelli 1 3’01.392
11 RIngo Chong Pirelli DNS
182 Leonard Zeitouni Shell DNS

フェラーリ・チャレンジ・アジア・パシフィック・シリーズ第2戦

続いて行われたレース-2は、プレッテ選手が前日に行われた予選でポールポジションを獲得し、レース-1を制した林選手が2位、寺島選手が3位というオーダーでスタートとなった。シグナルがグリーンに変わると共にプレッテ選手が好スタートを決めてトップで1コーナーに。プレッテ選手はその後もペースを落とすことなく後続をじわじわと引き離しにかかる。

ゲスト参加のミカ・サロ選手は最後尾スタートながら1周したところで11位までポジションアップ! 更なる追撃が期待されたが、デグナー・コーナーで他車と接触しリアサスペンションを壊して残ながらリタイアとなってしまった。

レースはプレッテ選手、林選手のオーダーで進んでゆくが、3-4位と5-6位争いの激しいバトルが最後まで繰り広げられた。結局プレッテ選手がポール・トゥ・フィニッシュを決めて優勝。林選手が2位、ラソーラス選手が3位となり、日本勢は石川選手が4位、寺島選手が5位となり、コッパ・シェル・クラスでは恩田選手がレース-1と同じ5位という結果でレースを終えた。
 

Ferrari Challenge Trofeo Pirelli Asia Pasific 2012
Ferrari Rading Days Suzuka 2012 Race 2

1 87 Philippe Prette Pirelli 13 30’59.898
2 32 Hisamori Hayashi Pirelli 13 31’18.232
3 83 Pasin Lathouras Pirelli 13 31’41.091
4 11 RIngo Chong Pirelli 13 31’41.367
5 33 Motoaki Ishikawa Pirelli 13 31’50.735
6 31 Shigeru Terashima Pirelli 13 31’52.309
7 77 Steve Wyatt Pirelli 13 31’53.307
8 107 Tack Sung Kim Shell 13 31’54.940
9 18 Alain Li Pirelli 13 32’05.012
10 112 Alex Au Shell 13 32’08.330
11 188 Gregory Teo Shell 13 32’14.663
12 110 Eric Cheung Shell 13 32’22.177
13 126 Francis Hideki Onda Shell 13 32’39.709
14 39 Noriki Kawasaki Pirelli 13 32’46.056
15 117 Wel Xu Shell 13 33’04.812
16 144 Jie Shi Shell 13 33’11.676
17 180 Joseph Chan Shell 13 33’18.180
18 136 Jack Lo Shell 13 33’26.749
19 66 Jacky Yeung Pirelli 13 33’30.797
20 108 Clifford Chen Shell 13 33’33.979
21 127 Andrew Luk Shell 12 31’00.635
22 171 Lisjanto Tjiptobiantoro Shell 12 31’14.682
23 169 Vincent Chen Shell 12 31’57.538
24 98 Philip Ma Pirelli 56 18’00.412
25 458 Mika Salo Guest 2 5’33.465
73 Hisao Shigeta Pirelli DNS
156 Xin Jiang Shell DNS
182 Josh Reed Shell DNS

F1 Show

フェラーリ・レーシング・ディズ恒例の昼のアトラクションはF1マシーンによるパフォーマンス・ショーが行われるが、ここ鈴鹿でもF1ショーとして行われた。2012年カラーにされたF2008にはミカ・サロ選手が乗り込み、フェラーリ・ミュージックを鈴鹿に響き渡らせた。走行後にはメインスタンド前でドーナツ・ターンを披露し、ギャラリーの大歓声があがった。

599XX-FXXプログラム

フェラーリのテストドライバーの一員として次のモデルの開発を助けると共に、最上のドライビング・マシーンを存分に楽しむことができるFXXプログラムは、世界中のサーキットで走行プログラムが用意され、フェラーリが降るサポートする究極のドライビング・プログラムである。その後599XXプログラムへと進化。今回鈴鹿にはFXXが5台、599XXが3台やってきた。そして今回鈴鹿にやってきた599XXは今シーズンから用いられることになったエヴォリューション・パッケージが組み込まれていた。より空力と規制を高めると共に、排気をサイドに出すなどより一層のパフォーマンス・アップが図られていた。

F1クリエンティ

フェラーリ社には最後の活躍から3年を経たF1マシーンを、ドライビング・スキルを持つフェラリスティに販売すると共に、様々なサポートをする部署が存在する。その部署の名はF1クリエンティ。今回の鈴鹿でもF1クリエンティがサポートするF1マシーンの走行枠が設けられた。参加したのは1995年シーズンを闘った412T2、F2005、248F1、F2008の4台が参加した。それぞれの時代のフェラーリF1の官能的なエグゾースト・ノートを鈴鹿に響き渡らせた。

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