三菱アウトランダーPHEV 英国では「高級車」 2018年型、試乗の評価は

公開 : 2018.09.14 12:10

「買い」か?

唯一無二の存在

4年前の登場当時、ファミリーSUVとしてのアウトランダーPHEVは、50g/km近いCO2排出量と値段の手頃さから魅力的な存在だった。

そして、他社ライバルの積載能力に不満があったり四輪駆動に魅力を感じるのであれば、依然としてコストパフォーマンスの良い選択肢と言える。

アウトランダーは今までのところ、英国で4万台近くを売り上げており、今後の売り上げも好調だろう。三菱によると、通勤で片道30km、年間2万9000kmほど走り、会社から支給された17km/ℓ程度の典型的なディーゼルSUVに乗っているドライバーの場合、アウトランダーPHEVに乗り換えるだけで年間5000ポンド(73万円)の節約になるという。市場に同じようなモデルが存在しないこともあり、売れるのは当然だろう。

プレミアムブランドから乗り換えるひとには特に言っておきたいのだが、アウトランダーPHEVはどこに行くにしろ、好ましいクルマではないかもしれない。リラックスできて運転も楽、運転する楽しさもあるクルマだが、いかんせん上質感という点では、満足いく選択肢ではないかもしれない。

たしかに楽でリラックスでき、運転する楽しさもあるが、いかんせん価格相応の上質感に欠けている。この点を理解しておかないと、金の節約どころか無駄遣いになってしまいかねない。

アウトランダーPHEVは効率的で機能的、快適でもあるファミリーカーだが、そっけなさも感じさせるのが欠点だ。この欠点を受け入れ、日本よりも大幅に高い価格のPHEVを購入出来るだけの財力があるひとなら、アウトランダーPHEVは何ひとつ不満のないクルマだと言えるだろう。

三菱アウトランダーPHEVのスペック

価格 3万7000ポンド(537万円)(補助金含む)
全長×全幅×全高 4695×1800×1710mm
最高速度 170km/h
0-100km/h加速 10.5秒
燃費 59.1km/ℓ
CO2排出量 46g/km
乾燥重量 1880kg
パワートレイン 直列4気筒2360cc
使用燃料 ガソリン
最高出力(エンジン) 128ps/4500rpm
最高出力(モーター) 82ps(前)95ps(後)
最大トルク(エンジン) 20.3kg-m/4500rpm
最大トルク(モーター) 14.0kg-m(前)19.9kg-m(後)
ギアボックス CVT

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