国内試乗アウディA8新型 先進装備の今、4.0ℓV8ターボの印象は
公開 : 2018.09.19 18:10 更新 : 2018.09.19 22:04
4.0ℓV8ターボの印象は?
ラージセダンだけにキャビンスペースに不満は一切なく、トランクルームも505ℓを備える。A4以上に採用されるMLBエボで開発されたボディは、静粛性が極めて高く、エアサスペンションによる乗り心地は極上だ。
標準装備となる17スピーカーのバング&オルフセン3Dサウンドシステムでお気に入りの音楽を再生すれば、そこは走るリスニングルームとなる。
パワートレインは、3.0ℓV6直噴ターボ(340ps)と4.0ℓV8直噴ツインターボ(460ps)の2種類を設定。どちらのエンジンも、48Vのマイルドハイブリッドシステムを備え、全車に8速ATと4WDのクワトロが標準となる。
今回の試乗車は、パワフルな4.0ℓのV8を積む「アウディA8 60TFSIクワトロ」だ。このV8の滑らかなエンジンフィールが味わえるのも、今やフラッグシップモデルの特権である。
アシストが基本のハイブリッドシステムは、控えめで、停車直前のアイドリングストップや巡行時のコースティング走行で存在を意識させるくらい。ただアクセルを開けると強烈な加速力を見せるが、強靭なボディとエアサス、そしてクアトロのサポートのおかげで荒々しい走りとは無縁で、ドライバーをいたずらに刺激はしない。
注目の先進機能については、ほとんど試すことができなかったので、割愛するが、最新世代の全車速追従ACC「アダプティブドライブアシスト」の操作は、従来のACCと同じレバー式を踏襲していた。
小さなレバーに全ての操作を集約する方法は、必ずしも操作性に優れるとはいえず、この点は、新たな提案を望みたい。