新型アウディA7スポーツバックに試乗 A8との関係、2018年型の評価は
公開 : 2018.09.20 11:10 更新 : 2018.09.20 12:13
「買い」か?
パナメーラ/6シリーズGTとの位置感覚
全長5m、全幅1.9mサイズの大型ボディを持った、プライス1000万円強の5ドアハッチバックという存在。それを日本でどういう層が購入するのかとなると、なんとなくイメージは浮かぶけれど、実際にどうなのかは想像の域を出ない。
ライバルとなり得るクルマを探してみると、BMW 6シリーズ・グランツーリスモ、ポルシェ・パナメーラ、テールゲートはないけれどメルセデス・ベンツCLS、といったあたりだろうか。
そのなかで、ボディ形態的にも最も近いのはBMW 6シリーズ・グランツーリスモだが、それと比べるとA7はボディが一段とスポーティでスタイリッシュ、乗り味もよりスポーツライクだが、乗り心地の快適さや室内の広さでは6シリーズ グランツーリスモに及ばない、といったところか。
その一方で、パナメーラと比べると、ドライビング感覚のスポーツライクさではパナメーラに及ばないものの、居住空間やラゲッジルームの広さではA7が上、ということになるだろう。
つまり、6シリーズ・グランツーリスモとパナメーラの中間的なキャラクターを持った全長5m級の5ドアハッチバッククーペを求める層にとって、A7スポーツバックは「買い」なクルマである、ということではないだろうか。もちろんアウディファンには、そういった比較論は必要ないはずだが。