「非凡な」17種類のエンジンたち 前編

公開 : 2018.09.29 06:10

直列12気筒(1920年)

12ものシリンダーを1列に並べれば、当然ながら長大になる。そのため、搭載できるのは大型の高級車に限られる。フランスのコロナもそうだった。排気量は7238ccで、パワフルかつスムースだったが、一台たりとも販売された記録がないのは、あまりにも高額で非実用的だったからだ。

1920年代後半、このエンジン形式の実用化に挑んだのはパッカードだった。製作された一台のプロトタイプはパッカードの自家用車として使用されたが、彼の死後には破棄されたしまった。

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