「非凡な」17種類のエンジンたち 後編

公開 : 2018.09.30 06:10  更新 : 2019.05.04 13:03

直列3気筒(1953年)

日本では軽自動車、海外では最近になってダウンサイジングユニットでの採用例が見られる3気筒だが、その歴史は思いのほか長い。最盛期は1950年代、DKWやサーブが小型ファミリーカーに2ストローク版を搭載した頃だ。

それらのエンジンが、いかに優秀だったかを物語るエピソードがある。F1王者に2度輝いたジム・クラークは、DKWでレース人生のスタートを切り、サーブは93でモンテカルロ・ラリーを制している。現在ではコンパクトさや効率、そしてトルクの太い特性が評価されているが、おそらくは今回紹介した数々のエンジンレイアウトの中では一番の成功例だといえるだろう。

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