BMW 6シリーズ(E63/64型)の中古車 オイル漏れには要注意 維持費と故障は
公開 : 2018.09.23 18:10
英国の場合、わずか3000ポンド(43万円)で購入できるE63型のBMW 6シリーズ。しかし、オイル漏れにはご用心。無邪気な目が愛らしいグランドツアラーの、長所と短所を、じっくり見ていきましょう。
もくじ
ー オイル漏れが泣きどころ
ー ハンドリングに優れた6気筒がオススメ
ー BMW 6シリーズ(E63/64型)の中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見
オイル漏れが泣きどころ
自宅の庭から、シェールオイルが湧き出ていたりしないだろうか。もし、2003年から2011年に製造されたE63/64型のBMW 6シリーズを検討しているなら、必要な条件かもしれない。6シリーズは魅力的ながら、ロッカーカバーやブローバイホース、トランスミッションなどから、オイルが溢れてくるのだから。
一番は、なんといってもはじめからトラブルの少ないクルマを選ぶこと。無邪気な目が愛らしい、エレガントなBMW製のグランドツアラーではあるが、4.4ℓないし4.8ℓのV8エンジンも、甘美な3.0ℓ直6も、明確に過給された3.0ℓツインターボ・ディーゼルも、同じ弱点を持っている。
AUTOCARの読者なら誰もが、1980年代のCSiを覚えているだろう。あの記憶に残る素晴らしいクルマの後継モデルにも、同じ期待を抱くはず。14年後にモデルチェンジした6シリーズ、E63が登場したとき、そのスタイリングに誰もが驚かされた。多くのひとは、その新しいモデルには納得できなかったのだ。
発売当初は、332psを発生させたクーペボディの645Ciのみ。トランスミッションは、数が非常に少ないながらマニュアルと、シーケンシャルマニュアル、そして現在も豊富に残るオートマティックが選択できた。コンバーティブルも後に追加されている。
4人乗りとなる6シリーズの車内は、同時期のE60型5シリーズより上質。広々というわけではなく、リアシートに座るのが適しているのは子供のみ。しかし仕上げは、今見ても素晴らしい。ラゲッジスペースには、大きめのスーツケースがふたつ収まる。