ロードテスト BMW M5 ★★★★★★★★★☆
公開 : 2018.09.30 11:40 更新 : 2018.10.01 15:25
使い勝手 ★★★★★★★★★☆
ダッシュボード上部には、10.25インチのタッチパネル式ディスプレイが突き出し、通常の5シリーズと同様にロータリー式コントローラーが組み合わされる。ソフトウェアの熟成を重ねたBMWのiDriveは、素晴らしく直観的な操作が可能だ。
グラフィックがシャープでメニューがわかりやすいのに加え、ウェブを活用したBMWコネクテッドやコネクテッド・ドライブも利用できる。スマートフォンで事足りる、というユーザーも少なくないだろうが、このシステムで呼び出せるリアルタイムの交通情報はありがたい。
単に好奇心を満たすだけにしろ、実際に活用するにせよ、最も多く使いそうなのはふたつのメニューだろう。随時パワーとトルクの発生量をモニターできるパフォーマンスダイアルと、スタビリティコントロール/4WDシステム/エンジン/サスペンション/ステアリングといった各部を好みに合わせてセッティングするMコンフィギュレーションだ。
標準装備のオーディオは、クオリティも出力も上々だが、3090ポンド(46万円)でバウワース&ウィルキンス(B&W)のプレミアムシステムへアップグレードできる。後席用エンターテイメント・スクリーンは1995ポンド(30万円)だ。Apple CarPlayは235ポンド(3.5万円)というが、9万ポンド(1350万円)を超えるクルマならそれくらいは標準装備にしてほしいものだ。
視界
ミディアムセダンとしては典型的といったところで、全方位とも十分にクリアだ。Aピラーはうまくスカットルへと回り込んでいる。
燈火類
アダプティブLEDヘッドライトは標準装備。ハイビームは上々、ロービームも良好で、自動減光の検知性能も適切だ。
ステアリングとペダル
理想に近いペダル配置は、通常の5シリーズと変わりない。幅広いブレーキペダルは、左足でも踏みやすい。ステアリングコラムの調整幅は広い。