「既成品」は嫌? ワンオフ車の世界 唯一無二のクルマに乗る5人

公開 : 2018.09.29 10:10

サーキット仕様スコダシティ

フェラーリポルシェに対抗するスコダ

「スコダ・シティゴのサーキット仕様をつくった目的はただただ単純です」と語るのは、ダークサイド・ディベロプメンツの設立者ライアン・パーキン。「走行会でフェラーリやポルシェと走って、まあひと泡ふかせたかったんですよ」

シルバーに塗られたこのかわいらしい小型ハッチ、たしかにそれをかなえるだけの速さをもっている。車重はたった1160kgだがこれは四輪駆動で、ニトロの後押しを受けたパワーとトルクはそれぞれ最大で351psと58.8kg-mだ。まあすごいのは確かだが、道から飛びだしていくのではなかろうか。

パーキンがダークサイド・ディベロプメンツを設立したのは2010年。はからずもフォルクスワーゲングループのディーゼル車のチューニングに目をつけ、パーツを新しく創りだしてはアメリカへと売りだした。バーンズリーを拠点とするこの会社、今では20名の従業員を擁し、年間の売上高の大きさたるや目の毒といってもいいくらいだ。

このシティゴ、宣伝ツールでもあり動く実験台でもあるとパーキンは言いはる。確かにそれも一理あるだろう。だが、パーキンと社員たちがこのケンカっ早いちびギャングを仕立てあげた真意が、単に「おもしろそうだから」なのは薄々想像がつくだろう。

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