試乗 外はディフェンダー、中はラリーカー ボウラー・ブルドッグ 抜群の走破性

公開 : 2018.10.10 10:20

ディフェンダーのパーツも流用

現在はレンジ・ローバー・スポーツのガソリンまたはディーゼルV6エンジンが選択可能だが、ラリーカーとしては大方の顧客は284ps、71kg-mのディーゼルを選ぶだろう。ノンストップで400kmのラリーステージを走破するのにガソリン車の半分の燃料タンクで済むからだ(それでも221ℓだ)。

エンジンの先にはランドローバーと同じZF製8速ギアボックスが備わるが、ボウラーは独自のトランスミッションクーラーを開発した。これはフラットベッドの荷台の一端に取りつけられ、屋根の吸気口から冷たいエアを取り込む。これによりギアボックスは非常に過酷な砂漠でも問題なく動作する。

このクルマのトレッドはディフェンダーよりずっと広く、遠くからでも見分けがつくが、ホイールベースは古いディフェンダー110と同じ2800mmである。一方、ボディワークとインテリアには現実的な理由でディフェンダーのものが使われている。

独自のボディを作るための金型は高価であり、ディフェンダーのパーツを使えば修理も容易くなるからだ。それに、今流行りのスペシャルなディフェンダーの人気をうまく利用するすることもできる。中期的には、EXR-Sでやったように、ボウラーは独自のボディを設計開発するだろう。

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