試乗 クラシック・ミニEV 35年前のシャシーを電動化
公開 : 2018.10.17 10:40
理路整然とした改造
「2017年春に思いついたんです」とカイユはいう。「でもプロジェクトが実行に移されたのは、ニッチ・ビークル・ネットワークからのファンドを獲得してからです」ベースとなったクルマは程度の良い1980年代初期のミニで、三行広告でちょっと探して買ったものだ。
改造はそれなりに理路整然としている。古いAシリーズのエンジンとインサンプのギアボックス(ルビオによると重量は150kgくらいになる)を取り外し、ミニのフロアパンをカットして社内で設計開発したT字型のバッテリーが収まるように修正する。
オリジナルのミニはリアに小さな足で支えられたベンチシートが載せられている。ベンチの下は荷物置き場にもなる場所だが、スウィンドン・パワートレインはこのデザインを拝借して、このスペースをT字型バッテリーの頭の部分用に使っている。
センタートンネルには24kWh、150kgのバッテリーパックの残りの部分が収まっている。クルマのスペースにはまったく影響しないので、このクルマは4シーターのままである。もちろん、トランクの横にマウントされていた燃料タンクは取り除かれているので、ミニEVはオリジナルよりもラゲッジスペースが広い。