試乗 クラシック・ミニEV 35年前のシャシーを電動化
公開 : 2018.10.17 10:40
35年前のシャシーに綺麗に一体化
ボンネット(まだブリティッシュ・レイランドの「栓の穴」バッジが付いている)を開けると、驚くほど広いスペースもある。40kWの電気モーターもオリジナルのサブフレーム上にちゃんと乗っかっていますとルビオはいう。この下には、マスターシリンダーとブレーキフルードタンク以外に馴染みのあるものはほとんどない。
モーターと1速のトランスミッションは低い位置に後ろに傾けて搭載されており、アッセンブリのトップは12インチホイールの上近くに収まっている。モーターの静止トルクは26kg-mなので、オリジナルの998ccユニットよりかなり活発であるに違いない。
バッテリー、電動トランスミッション、それに制御ソフト(トランクの床下に納められている)は、35歳になるちょっと古いデザインのクルマに驚くほど上手に一体化されている。オリジナルのディスク/ドラムブレーキシステムはそのままだが、エンジンからのバキュームはないので電動化されている。
ブリティッシュ・レイランドのオリジナルのワイヤリングもたくさん残っているとイアン・ストーンはいう。種々の電気システムをまとめ上げることが彼の仕事だ。まだこのワイヤでヘッドライト、ワイパー、ウインカーなどに電気を供給しているが、主計器盤のスピードメーターへの供給は新しくなっている。