試乗 クラシック・ミニEV 35年前のシャシーを電動化

公開 : 2018.10.17 10:40

今後さらにリファインへ

1960年代、70年代にミニを運転していた年寄り世代に聞いてみると、同じような答えが返ってくる。かなりの距離の田舎道をブレーキを踏むことなく運転できると。このEVでは回生発電によるブレーキングのプログラムはオンになっていなかったが、これを使ってその並外れた走破性能を復活させれば、ミニ・ブランドの期待に応えるのではないかと感じた。

このクルマはできたてのプロトタイプであり、6カ月の試験を行った後でリファインするとカイユはいう。これは本当に印象的な始まりだ。彼は、通常のヒーターがないので代わりにフロアヒーターとスクリーンヒーターを開発する予定だと話してくれた。

カイユと彼のチームが最終的に目指すものは何だろう。EVのパッケージを少量生産のクルマに提供したいんですと彼はいう。スウィンドン・パワートレインはクラシックなミニを修理改造して電気自動車に変身させるのだ。もし真面目なミニの修理会社がスウィンドンのEVドライブトレインを希望するなら、それも可能ですよと彼はいう。

オリジナルのシティカーがEVとしてさらに有用なものになったことは間違いない。もちろん適切なオファーではあるが、ロンドンやパリの富裕層は個性的なシティコミューターというアイデアを気に入るかもしれない。そうなると、レンジローバーは家のガレージでお留守番ということになるだろう。

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