試乗 クラシック・ミニEV 35年前のシャシーを電動化
公開 : 2018.10.17 10:40
番外編1 2輪のEV
EB-01はシルバン・ルビオの個人的な新発明だ。本当に常軌を逸した発明品で、マウンテンバイクを発展させたというより、ダウンサイズされ電動化されたペダル付きのオフロードトライアルバイクのように見える。
これはエンジニアの夢である。メインフレームとスイングアームはアルミのモノコックとスペースフレームの組合せで、空きスペースにはカーボンファイバーの盲板が取りつけられている。マウンテンバイクでボトムのブラケットベアリングがあるところには、9速のオートマティックトランスミッションが隠されている。
リアホイールの真中にはエコモードなど三つのモードを持ったモーターが付いている。ブーストモードでは15kWのパワーを発生させる。「5-6kw」のバッテリー(メインフレーム内部にマウントされ、小型のファンで冷却される)は壁コンセントから1時間半で充電することができる。最高速は97km/hで航続距離は97kmだとルビオはいう。
電動自転車の規制(ペダルがあるのでこれに該当する)によりEB-01は公道を走ることができない。おそらく今後も駄目だろう。これは今までのトライアルバイクに取って替わる環境にやさしいエコなバイクなのに、とルビオはいう。
このバイクは45kgととても軽く、はるかに静かで環境も汚さない。だから他の地方の人たちにはもっと受け入れられるに違いない。