レーサー、どんな仕事? 1日に密着 BTCCレーサー、ロッキングハムでの1日
公開 : 2018.10.06 18:10
7:50AM ロッキングハムでのレース当日
チルトンは最初のレースの4時間ほど前にロッキングハムに到着。忙しいスケジュールの始まりだ。最初に立ち寄ったのはモーターベースのゲストユニット。ボスのデビッド・バートラムがチームミーティングをしているところである。バートラムの感動的なスピーチは週末のハイライトだとチルトンは思っている。今日のスピーチは意気軒高なアメリカの伝道師のスタイルだ。
「いくつかのチームはかなり厳格ですが、モーターベースはとても楽しいチームです」とチルトンはいう。チームでちょっとでも時間を過ごせば、この家族的な雰囲気はすぐにわかる。いったんレースが始まれば、雰囲気は一変して真剣になるが。
次は選手権主催者であるTOCAのゲストユニットである。チルトンの今日最初の公式な仕事、酒気帯び試験だ。すべてのドライバーは週末毎朝、この試験を受けなければならない。レースをしてもまったく問題ないことを証明するためである。チルトンは何度もパスした。完璧な写真を撮るため、カメラマンのオルガンが彼に繰り返し試験をやらせたのだ。
つぎにチルトンはピット裏に停めてあるモーターベースのトラックの小さな休憩室に向かい、レース用のオーバーオールに着替える。チームメイトのジェームズ・コール、サム・トードフと一緒だ。チルトンが口やかましいジャーナリストを従えて部屋に入ったとき、サムは寝不足を取り戻そうとしているところだった。
レースの合間にわたし服に着替えるドライバーもいるが、チルトンは一日中オーバーオールを着ているほうが好きだ。一日が終わるころには、ぞっとするほど臭くなるとチルトンはいうが。