レーサー、どんな仕事? 1日に密着 BTCCレーサー、ロッキングハムでの1日
公開 : 2018.10.06 18:10
9:45AM 朝食を振る舞う
「プレーン? ハニーナッツ? スキム? それともセミスキム?」朝食の時間だ。だがチルトンの、ではない。彼とコールが観客たちにスポンサーの無料シリアルを振る舞っているのだ。場所はロッキングハムのメインスタンド裏にあるシュレディッド・ウィートのプロモーションスタンドである。観客はここを通ってサーキットに入っていく。
「朝食クラブ」のスタンドには小さなバーも併設されていて、その後ろにチルトンとコールが立っている。サーバーからミルクをボウルに注ぎ、全粒粉100%の一口サイズビスケットをすくい入れながら。しかしシリアルの売れ行きは芳しくない。
今日のノーザンプトンシャーのサーキットの人出が少なめなせいである。荒天の予兆か、サーキットの今後を暗示するものなのか。しかしもうひとつの理由は、観客が隣のバーガー屋台に引き寄せられているからだ。長い行列ができている。シーズン初戦のブランズ・ハッチでは、1000個以上のシリアルボウルが振る舞われた。
ミルクサーバーがちょっと動かなくなると、チルトンは色紙にサインしたり、ファンと会話したり、カメラにポーズを取ったりする。「すべてレースドライバーという仕事の一部なんです」と彼はいう。「スポンサーあってのわれわれです。頑張るのは当然でしょう」