レーサー、どんな仕事? 1日に密着 BTCCレーサー、ロッキングハムでの1日
公開 : 2018.10.06 18:10
11:10AM レーススタートへ
わたしはシリアル(プレーン、スキム)をすすりながら、ちょっと感動してこの光景を見ていた。スポンサーのイベントでおざなりな対応をするドライバーをたくさん見てきたが、チルトンは終始真剣そのものである。
パドックに戻ると、いよいよ責任者のニック・シルベスターと今日のレースのセットアップや戦略を話し合う時間だ。雨が降る予報なので、議論の大半は変化するコンディションの中でどのようなセットアップを採用するかということだろう。
ロッキングハムのピットレーンはものすごく広い。BTCCでは各レースの前にクルマをガレージから引っ張り出してピットの外側に並べるのだ。彼のメカニックたちがブライトイエローのフォーカスRSを並べている間に、チルトンは急いでヘルメットをかぶり、レーシンググローブをはめる。
「さあ、みんな、集中だ」まだとても人懐っこい笑顔だが、気持ちは間違いなく目の前の仕事に集中している。彼は7位からのスタートだ。フォーカスをグリッドに移動させると、その中にこもって第一コーナーやその先のレース運びのイメージトレーニングを行う。