レーサー、どんな仕事? 1日に密着 BTCCレーサー、ロッキングハムでの1日
公開 : 2018.10.06 18:10
11:35AM レース1戦目
ロッキングハム・サーキットは一周目が面白い。クルマは第一コーナーのバンクあたりで爆音を立てて長いストレートへと下り、その先のタイトなヘアピンで目いっぱいブレーキングする。
当然、1周目のヘアピンは団子状態だが、チルトンは鮮やかな手並みで混乱状態を抜け出し、メルセデスのアダム・モーガンのすぐ後ろ、二番手に躍り出た。しかしドラマは終わらない。雨がパラパラと落ちてきた。
セーフティカーが出ていくと、チルトンはモーガンを抜こうと試みるが、すぐに現在のチャンピオンであるスバル・レヴォーグのアシュレイ・サットンのディフェンスに集中する。2台は1回接触し、チルトンのタイヤが1本ダメージを受けた。
モーターベースのピットでは、多数のゲストと一緒にチームがテレビでその様子を見ていた。ロッキングハムのピットは細長いひとつの建物で、それぞれのガレージを仕切る壁は薄い。サットンのBMRチームはすぐ右隣りだ。だからサットンがついにチルトンを抜き去ると、壁の向こうからは大歓声が聞こえ、対照的にモーターベースのピットは静まり返る。それでもチルトンは三番手を死守し、結果は安どと祝福に迎えられた。