レーサー、どんな仕事? 1日に密着 BTCCレーサー、ロッキングハムでの1日
公開 : 2018.10.06 18:10
12:25PM 忙しい昼休み
第一レースが終わってから第二レースが始まるまでおよそ2時間あるが、チルトンはゆっくりランチを食べる暇もない。お立ち台でレース後のインタビューを受けたのでなおさらだ。そこからまっすぐにピットレーンに向かい、色紙にサインをする。雨が降ってきたようだが、モーターベースのキャンペーンガールが差し出す傘の下で、チルトンは30分ほど座ってサインをする。
1時ちょっと前に、チルトンはワーキングランチをとりにモーターベースのユニットへ向かう。食事中は友人や家族との雑談だ。ガールフレンドはきているが、ふたりの子供たちはまだ小さすぎてレースにはきていない。
ランチが終わると、80を超えるチームのスポンサー顧客とのQ&Aセッションである。シュレディッド・ウィート ・アンド・グランエックスの代表も何人か含まれている。ここでもチルトンは素晴らしい態度で第一レースを詳細かつ魅力的に要約する。
14歳のときにTカー・ジュニアシリーズでレースを始めたときから、チルトンはこのスポンサーを大切にする態度を教え込まれてきた。「レースを始める前から、表現とメディアへのプレゼンの授業を受けたんです」と彼はいう。ふつうはそんなことはしないが。「最初のレースから連れ出されて、その後のテレビインタービューの最中に悪態をついたんです」と彼は笑う。「正しいことをいうことが大事だとすぐに教えられました」
Q&Aが終わるとすぐに、チルトンとエンジニアたちが第二レースに集中する時間だ。特に、通り過ぎたひどい雨で濡れていた路面が乾き始めているので、セットアップはちょっとギャンブルみたいな感じである。