フルモデルチェンジしたBMW X5を評価 路面問わぬ満足度 ベストの選択肢
公開 : 2018.10.02 10:40
どんな感じ?
不満の感じられない車内
インテリアは、基本的に気になる部分は見つからないだろう。インスツルメントはデジタルモニター式になり、目盛りの数字には特徴的な書体が用いられている。X5の場合、多くの人がオプションで選択するであろう、クリスタルのシフトノブは、ボルボのそれを想起させるもの。
近年のアウディやレンジ・ローバーに採用されている、センターコンソールの使い勝手の良くない2面式のモニターは歓迎できるものではないが、X5に採用されたのは12.3インチの大型モニター1面と、物理的なiドライブ・コントローラー。インフォテインメント・システムの使用感も快適だと思う。
ヘッドアップ・ディスプレイの表示はやや煩雑だが、加熱と冷却が可能なカップホルダーに、1500Wの最大出力を持つハーマン・カードン社製のステレオなども装備。ヘッドライトはレーザー式となり、まるで灯台からの光のように鋭く、従来のヘッドライトの倍の照射距離を誇る。車内でマイクロソフト社のオフィス365の使用と、リスクはありそうだが、スマートフォンをクルマのキーとして設定できる、インターネット・コネクティビティのオプションも選択ができる。
ほかにも目を引く機能は盛りだくさん。オフロード走行時では、各タイヤの状況を、まるで外から見ているかのように、インフォテインメント・システムのモニターに表示することが可能。もし絶壁ギリギリの道や、大きな岩がゴロゴロしているような場所に踏み入れても、充分足取りに注意することができる。
3列目シートへのアクセスを向上させるため、ボタンひとつで2列目のシートを電動でスライドさせ、折り畳む機能も盛り込まれている。またテールゲート下部に備わったボタンを押すと、荷物が積みやすいように、車高を40mm下げることができる。