キャビンスペースは大きく改善　先進システムには？

オフロード性能は試してみるまで評価できないが、少数ながらも本物の悪路にこの小型SUVを連れ出してみたいと望むオーナーの期待に応えるべく、新型Q3は最新のハルデックスシステムを採用すると共に、新たなオフロードモードが設定されている。

アウディは、初代で酷評されたキャビンスペースも改善している。リアのパッセンジャースペースは劇的に拡大され、大柄な乗員からも不満が出ることはないだろう。さらに、150mmのスライド幅をもつリアシートと、3段階の高さ調整が可能なフロアによって、ラゲッジスペースもより使い勝手が向上している。ラゲッジスペースの大きさは530ℓから675ℓと、X1やGLAといったドイツ勢のライバルモデルたちを凌ぐ。

インテリアに関してアウディは業界をリードする存在であり、最新システムを備えたQ3でも当然それは変わらない。

ロータリー式ダイアルを廃止するという大胆な決断によって、いまや音量以外はすべて10.3インチのタッチスクリーンでの操作が必要となっている。しかし、増え続けるタッチスクリーンとは裏腹に、依然として運転中のドライバーをまごつかせるには十分な、操作に対する反応遅れが残っていることは指摘しておくべきだろう。

XC40も同じミスを犯しており、どちらがより直観的な操作が可能かという点についてもほとんど差は無い。Q3のほうがやや上かもしれないが、ほとんど個人の好き嫌いのレベルだ。

鳴り物入りで新型Q3に採用されたのがアップルのSiriのような音声認識応答システムであり、アウディではナチュラルボイスコントロールと呼んでいるが、「目的地には未だつかない？」や、「目的地まではどのくらい？」といったような簡単な質問をいくつか試してみたところ、どの質問もうまく認識出来なかった。音声認識システムにはまだまだ改善の余地ありということだろう。

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