BMW ミニとロールス・ロイス工場を一時閉鎖へ 英EU離脱直後
公開 : 2018.10.03 17:40
BMWグループは、来年3月末に予定される英国のEU離脱に合わせ、英国内のミニとロールス・ロイスの工場を数週間に渡って一時閉鎖すると発表しました。これは生産施設のアップデートを兼ねますが、EU離脱に伴う物流障害に備えるためとされています。
もくじ
ー EU離脱時の物流障害に備える
ー 離脱後も英国からの撤退なし
ー 生産設備のアップデート兼ねる
EU離脱時の物流障害に備える
BMWは英国のEU離脱における不透明感を理由に、2019年3月29日以降オックスフォードのミニ工場とグッドウッドのロールス・ロイス工場を一時閉鎖すると発表した。
ミニ工場はBMWが英国に展開する最大の工場であり、4000人程度の従業員を擁する。これをブレクジットによるリスクを考慮し、数週間にわたって閉鎖するとのことだ。ロールス・ロイス工場も同日から2週間程度に渡って閉鎖される。
ミニ工場は通常夏にメンテナンスのため閉鎖されるが、来年はそれを4月に移すとのことだ。これはブレクジットによる物流障害の可能性に対処するためと考えられている。
ロールス・ロイスは次のような声明を発表した。「ハード・ブレクジットやそれによる混乱が発生する可能性は低いと考えています。しかし、責任ある企業としてもっとも困難な状況を想定して準備しなければなりません。われわれの決定は事業の最適化および従業員とお客様の利益に叶うよう下されています」