ロードテスト フォルクスワーゲン・トゥアレグ ★★★★★★★☆☆☆
公開 : 2018.10.14 16:10 更新 : 2018.10.14 20:32
購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆
トゥアレグはもはや、価格に対しての強みは薄れてしまったようだ。ベースグレードとなるSELですら価格は5万1595ポンド(743万円)で、6000ポンド(86万円)も値上がりしている。そのかわり、技術面での装備は充実しているけれど。また英国の場合、ディーラーによっては個人での契約プランに応じて、Rラインモデルを購入する場合などに3000ポンド(43万円)のデポジットを要するところもある。
今回のテスト車両でもあるトップグレードのRラインでは、3年後の価値を見た場合、ライバルモデルのアウディQ3やボルボXC90よりも低くなると見込まれている。ただし、3年間で5万8000kmを走行した場合の価値としては新車時の44%と予想され、決して低い数字とはいえない。トゥアレグの標準装備の内容と価格を鑑みると、ライバルモデルの優位さも見えてくるから、購入に際しては充分検討したほうが良さそうだ。
フォルクスワーゲンは、オフロード走行を前提とした利用や牽引走行が多い場合、年間の走行距離が1万6000km未満場合など条件に合わせて、それぞれ一定の期間での定期点検を推奨している。
英国の場合、多くのドライバーは舗装路中心で使用するだろうし、1年間の走行距離も1万6000km以上だろうから、定期点検のインターバルは柔軟に設定されている。クルマに搭載された多くのセンサー類が整備点検の必要性を感知し、オンボードコンピューターを介してドライバーに伝えてくれるはずだ。トゥアレグには、3年間または9万6000kmの構造的な部分を保証などが付いている。
価値の推移
中古車の値下がりはライバルモデルよりも若干大きいが、大きく失望するほどのものではないだろう。