イタリアの自動車メーカー ほとんどが創業者名に由来 例外2社も、由来は?
公開 : 2018.10.08 11:40
デ・トマソ/パガーニ/チ・ゼータ
デ・トマソも、創業者アレハンドロ・デ・トマソの名に由来する。
一時期はイノチェンティやマセラティを買収するほどだったが、アレハンドロの死後、会社は紆余曲折の末に中国企業(社名は公表されていない)に売却された。
20世紀の終わり頃に登場したスーパーカー・メーカー、パガーニも創業者オラチオ・パガーニの名に由来する。高額なスーパーカーを造り続け、今も健在だ。
同じ頃にV16エンジンを搭載したスーパーカー、V16Tを製造したチゼータ社。ここは創業者クラウディオ・ザンポーリの名前そのものではなく、彼のイニシャル「C.Z.」のイタリア語読みである、「Ci Zeta(チ・ゼータ)」が由来である。チゼータ社は一度倒産したが、現在はアメリカで復活しV16Tを受注生産している。
イタリアでは自動車メーカーだけでなく、有名なカロッツェリアも数多く存在する。
ピニンファリーナ、ベルトーネ、ミケロッティ、ザガート、ギア……。いずれも、その社名は創業者の名前に由来している。
例外なのは、イタルデザイン(文字どおりイタリアのデザインを意味する)くらいだろうか。
かつてはさまざまなメーカーにデザインを提供して隆盛を極めたカロッツェリアも、今ではほとんどがメーカーの傘下に置かれていたり、事実上倒産してフェードアウトしているものも多くなってしまった。