英国の視点 新型スバル・フォレスター試乗 高い走破性、実用性も良好
公開 : 2018.10.15 10:10
乏しいステアリングフィール CVTを改良
乗り心地も良く、コンフォートとハンドリングのバランスがうまく取れている。ワインディングロードの荒れた路肩などでも驚くほどスムーズにダンピングするのだ。強い衝撃は気になることもあるが、カナダ仕様ではオールシーズンタイヤを履いているため、サマータイヤを履いて英国で試してみなくては公平な判断は下せないだろう。
車高の高いSUVとしては、フォレスターはコーナーでもかなりフラットを保つ方で、スバルによるとロールは先代よりも50%減少しているという。ステアリングは軽く精密であるものの、数々の電子装備により、フィーリングには乏しい。
一方で、ブレーキペダルのフィーリングは良く、驚くほど素直に、クイックに作動する。
新しいエンジンは滑らかでトルキーな印象で、わずかに古典的な自然吸気の雰囲気を感じさせる。7速のCVTは減速比の範囲が10%広がっており、追加されたパドルシフトとの組み合わせなら、多少は存在しないマニュアル仕様の代わりになるかもしれない。
フォレスター・スポーツのスポーツシャープ(S#)モードはうまく味付けされているとは言えない。スポーツは若いカスタマーに向けてスポーティさを演出したグレードで、このグレードでだけS#モードが追加されているのだが、通常のスポーツモードとの違いを見つけるのに苦労した。