ヒュンダイのEV「コナ・エレクトリック」試乗 航続距離の価格水準、塗り替え
公開 : 2018.11.01 10:10 更新 : 2021.03.05 21:37
「買い」か?
手頃な価格 航続距離も十分
では、コナ・エレクトリックは半額で買えるIペースと言って良いだろうか。わたしとしては、この比較には意味がないように思う。コナ・エレクトリックは航続距離に対する価格の水準を塗り替える存在として作られたのであり、ジャガーの華やかなデザインやブランド力、パフォーマンスとは比べるべくもない。
これが半額で買える理由だが、コナ・エレクトリックはIペースと同じようにセンセーショナルで、多くの購入者が重視する部分に魅力があるのは間違いない。
コナ・エレクトリックを検討する際には、このクルマがもたらすメリット、つまり価格と航続距離の両立を冷静に考えなくてはないが、この点においてコナ・エレクトリックは革新的だ。そして今回の短い試乗から考えるに、ライバルに負けない公称通りの航続距離を実現している。
他にもドライビングやマテリアル、デザインなどの話になると、コナは十分なパフォーマンスを発揮する(そして、どんなハッチバックにも劣らない素晴らしさだ)。
コナ・エレクトリックは自動車産業とその顧客が直面している価格の問題に真っ向から向き合うモデルであり、手頃な価格で十分な航続距離を確保したモデルが登場したとなれば、劇的に顧客の幅は広がっていくことあろう。
これだけでも、ヒュンダイが新たな勝利に向けて進んでいることに疑問はない。
ヒュンダイ・コナ・エレクトリック64kWh プレミアムSEのスペック
価格 | 3万1795ポンド(471万円) |
全長×全幅×全高 | 4180×1800×1570mm |
最高速度 | 167km/h |
0-100km/h加速 | 7.5秒 |
燃費 | 14.3kWh/100km |
CO2排出量 | 0g/km |
乾燥重量 | 1610kg |
パワートレイン | 交流電気モーター |
使用燃料 | ー |
最高出力 | 204ps |
最大トルク | 40.2kg-m |
ギアボックス | ダイレクトドライブ |