アルピーヌA110/アバルト124GT/フォーカスRS WRC第11戦を巡る 後編

公開 : 2018.10.14 10:10  更新 : 2021.05.13 12:00


番外編:1973年を振り返る

アルパインルノーは1970年と1971年の国際ラリー選手権ですでに名を馳せていた。1973年に名称が世界ラリー選手権、通称WRCへと変わると、さらに独占状態が強くなる。

A110をドライブした、ジャン・クロード・アンドリュー(フランス)とオベ・アンダーソン(スウェーデン)、ジーン・ピア・ニコラス(フランス)が、開幕ランドのモンテカルロで、表彰台を独占したのだ。唯一、フォード・エスコートを駆ったハンヌ・ミッコラだけが4番手につけ、5番手にも入賞していたA110に割って入る形となった。

ラリーは、モナコを最終目的地とし、モンテカルロの険しい山岳地帯や南フランスの様々な都市で、スペシャル・ステージが開催された。その時、フィアットアバルト124ラリーは、7位へ食い込むのがやっとだった。

今回は、1位から3位までを独占したアルピーヌと、同時期に戦ったフィアット、フォードに敬意を評して、その頃の子孫ともいえる3台を集めた。他に1973年にラリーへ参戦していたクルマの子孫として、現代のクルマを見渡せば、ポルシェ911BMW M2、日産フェアレディZなどがあるといえる。加えて、トヨタオーリスプジョー508シトロエンDSなども含まれるだろうか。なかなかバリエーション豊かだ。

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