試乗 ボルボXC40 T4 AWD 「買い」はモメンタムか、インスクリプションか
公開 : 2018.10.14 13:10
どんな感じ?
T4/T5 同じ所、違う所
同じ2ℓ直噴ターボを採用するが、パワースペックはT5系用の252ps/35.7kg-mに対してT4系用は190ps/30.6kg-m。最高出力で約25%減、最大トルクで約14%減である。
数値だけ比較するとT4系が非力に思えるだろうが、試乗印象は違っていた。
普段走りや高速追い越し加速でも差異として感じられるのは「マイルド」あるいは「穏やかさ」の違いだ。
組み合わされるミッションは変速比も最終減速比も共通の8速AT。当然、巡航時のエンジン回転も共通している。ボルボ車に限らず最近のAT車は巡航回転数を2000rpm以下とするのが標準的であり、XC40も1500rpm巡航をターゲットとした設定を採用する。この巡航ギアの維持能力が余力感や扱いやすさ、あるいは平穏な走りでは重要である。
巡航ギア維持能力についてT4はT5と目立った違いはなかった。巡航からの加速によるダウンシフトタイミングはほぼ同じであり、エコ/コンフォートモードの緩加速では1500〜2000rpmを維持する。低回転域の踏み増しで力強いのはダウンサイジングターボの特徴だが、そこからのトルクの盛り上がりがT5が勝る。ダウンシフトした時の加速の伸びも同様である。
スポーティを感じさせる加速感はT5の見所のひとつだが、ゆったり悠々と走らせる、謂わば動力性能のプレミアム感では大差ない。